私は人生の中で、大きな挫折(うつ病や適応障害)を2回経験しています。
挫折した大きな原因としては、2回とも会社で働いているとき多くの人が越えていったと思われる壁を私は超えることが出来なかったからです。
今までの人生の中でも最大級の挫折を初めて味わったことが原因で、会社を休職をしてしまいました。
今回はその1度目の休職の原因となった経緯について書いていきます。
目次
新卒で入社した通信設備系の会社での最初の数ヶ月について

大学を卒業後、新卒で入社したのが通信設備系の会社です。
その会社に入社してから部署移動があるまでの数ヶ月間は、何事もなく順調に過ごしていました。
簡単に振り返っていきたいと思います。
4月の上旬あたりは新卒で入った会社ということもあって戸惑うことが多くまた、会社で働くということそのものに必死でした。
そのときはまだ入社したばかりということで、マナー研修やグループディスカッション等の研修があり、社会人として最低限の知識を学んでいきました。
研修自体は社会人として働く準備をしているという感覚で、緊張と「これから頑張っていこう」という期待感で悪い印象はありませんでした。
問題はある部署に配属してから起こりました。
問題のある部署に配属された
後から考えると、私が配属された部署は一番問題のある部署だったと思います。
私はその部署とは施工管理を行う部署でした。
そもそも所属していた会社の新入社員は、6月頃にどの部署に配属されるのかが正式に決まります。
私も実際に6月にどの配属先になるのか言い渡されて、配属されたのが施工管理を行う部署でした。
配属された部署で先輩社員から最初に言われたのは、「会社にある部署の中で一番マシな部署だよ」と聞きました。
理由は以下の通りです。
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・他の部署では残業代が20時間までしか出ない
→私が所属していた部署は残業代が満額出る(らしい)
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[aside type=”boader”]
・早出がした分が給与として換算されない
→早出した分も出る(らしい) ※ただし入社1年目は出ない
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配属先の部署では新入歓迎会があった
正式に部署移動があったあとすぐに新入社員歓迎会が行われました。
その歓迎会の中である同僚の方から、「〇〇さんだけは気をつけた方がいいよ」と言われました。
この〇〇さんをAさんとします。
私はこのAさんが休職の原因となりました。
歓迎会の中でAさんについて聞いてみると、Aさんはかなり暴力的なところがありまた、職人気質であるということを聞きました。
またAさんはコミュニケーション能力が低く、なかなかコミュニケーションを取ることが難しいかもしれないとも教えてもらいました。
それでも10年以上勤めているということで、部署内で現場に行くメンバーの中では仕事はできるという評価でした。
配属先での新入社員研修
配属された部署でも新入社員ということもあって、新入社員研修が行われました。
その研修の内容は4月に行ったマナー研修とは違い、配属された部署での研修は外の現場で1日中先輩社員がやっている作業を見学して仕事を覚えるということです。
6月の梅雨のシーズンや7月以降夏の炎天下でも同じように、先輩社員のやっていることを見学して仕事を覚えようと必死になりました。
研修自体は先輩社員と2人1組になり、現場で先輩社員がやっている作業を見学します。
現場に行って作業を見て学び、分からないところがあればこちらから聞きに行って教えてもらうというスタンスでした。
ですがこの研修から精神的に少しずつ追い詰められていきました。
先輩社員との相性が悪かった
私はBさんという方と2人1組になって現場での見学をしましたが振り返ってみても、私はBさんに嫌われていて相性が悪かったと思います。
例えば仕事について話をするときや、仕事以外の雑談をしている際中になぜか私とはかたくなに目を合わせようとせず、無視されることもありました。
私と同期の子や他の同じ部署の同僚と話すときも対応の仕方は同じなのか観察したことがあります。
しかし私と会話するときのような対応はしておらず、和やかに接していました。
このような状況もあり仕事内容をなかなか覚えられず、仕事を覚えることに時間がかかりすぎていると感じて不味いと思いました。
そして焦り始めます。
仕事上でわからないことがあればBさんではなく、他の先輩社員や同期にわからないところを聞くようになりました。
また家に帰ってから現場の中で感じたことや学んだこと、見たことを思い出してまとめました。
何度も何度も先輩社員がやっていた仕事について思い出すことで、イメージトレーニングを兼ねて復習しました。
学んだ知識は1度で覚えようと思い、必ず忘れないように身につけようと思いからできることはなんでもしようという思いからでした。
この辺りからだんだんとおかしくなっていきます。
私自身「仕事が出来ないだめな奴だ」と強く思うようになってしまい、振り返ると自分で自分を追い込むようになってしまったのだと思います。
休職に至ったもう一つの理由
話は一旦変わりますが、先ほどのAさん、Bさんの他に休職に至った原因がもう一つあります。
私が配属された部署は固定の現場があるわけでななく、毎日現場が変わる部署です。
そして朝現場に行く際には会社に1度行く必要があり、現場から帰るときも会社に戻って書類をまとめてから自宅に帰宅という流れでした。
つまり簡単に言えば直行直帰をすることができませんでした。
これが原因で現場が県外であると、会社からその現場まで2時間以上かかることが多かったです。
現場には9時までに到着する必要があったため、現場に行くのに会社から2時間かかる場所であれば、会社を7時前には出発する必要がありました。
ちなみに私は自宅から会社まで電車で行くと、2時間弱かかるところに住んでいました。
結果的に現場の場所によっては、起きる時間が朝4時ということもありました。
さらに現場ではトラブルが起こることも結構多いです。
トラブルを解決して仕事が終わって現場を18時に出る→20時に会社に着く→21時にその日の事務作業が終わる。
そして23時に自宅につく→24時頃寝る→朝4時に起きる→会社に行くということも結構ありました。
つまり仕事内の残業時間はかなり多く、毎月残業時間が100時間を超えていました。
これも休職に至った一つの原因だと思います。
配属されてから数ヶ月後のある出来事
新しい部署に配属されから数ヶ月が経ったとき、ある出来事が起こりました。
同じ部署に配属された4人の同期(新卒)を集めて、所属していた部署の上長が話をしました。
内容は部署内の仕事量が多く、今いる部署のメンバーだけでは仕事を捌き切れないので、新卒社員にも一刻も早く仕事を覚えて欲しいとのことでした。
この話は部署内で共有されており、この出来事を境に指導が今まで以上に厳しくなりました。
新卒社員にも早く仕事を覚えて欲しいと言われたその後
部署の上長に仕事を早く覚えてほしいと言われた次の日からは、先輩社員の新入社員に対する教え方がとても厳しくなりました。
ある日私は前に聞いた質問内容について、同じようなことを聞いてしまいました。
同じことを聞いてしまう私が悪いとは思いますが、そこでまずは考えろと言われて、結局最終的には教えてもらえませんでした。
さらに大きな変化として、今までの研修については決められた先輩(私の場合Bさん)としか現場へ行ってませんでした。
しかし上長からのお話以降、他の先輩社員とも現場に行くことになりました。
一緒に現場に行くことになった先輩社員の中に、先ほど歓迎会の中で出てきたAさん(暴力を振るう人)と一緒になることが増えました。
Aさんは現場で気に入らないことがあるとストレス発散のために年下の人を怒鳴ることや、抵抗できない人に対して暴力を振るう人であることを実感しました。
また現場で機械トラブル等で予測できないトラブルがあったときは、スムーズに仕事ができないために同じように怒りをぶつける人でした。
Aさんなりに仕事のやり方があるとは思うのですが、その手順から少しでも外れると、やはり暴力を受けました。
他の先輩社員から教わったやり方で仕事を行ったとき、Aさんとは違う方法だと怒鳴られたり殴られたりしました。
私は仕事をすることに対して恐怖感を覚えてしまい、仕事に対して自信をなくすことになりました。
暴力自体は同期の子も受けており、青あざができるほど殴られている人もいました。
青あざができるほど殴られたのは私ではないですが、次にその矛先が向くのは自分ではないだろうかと不安があり、徐々にメンタルが病んでいきました。
ここまで書いてきたようにただ単に暴力を振られたり、先輩社員と上手くいかなかったりしただけであれば、今も仕事は続けていると思います。
ただ暴力を受けたこと、先輩社員との関係や重労働が重なってしまいました。
さらに追い打ちをかけるように、新入社員は研修を受けている立場だからといっていうことで残業代は1円も払われませんでした。
100時間の残業をしても残業代が出ないという事実が、仕事に対するモチベーションをさらに低下させました。
そしてうつ病を発症し休職へ
上記で挙げてきたような様々なことがきっかけで、メンタルに大きな負荷がかかりうつ病を発症して最終的にはうつ病(初期は適応障害)になりました。
休職前の数日間は今でも思い出せない部分があります。
うつ病なったのはどのタイミングなのか今でも正直わかりませんが、異変は感じてました。
自覚した症状として頭痛、吐き気、腹痛、めまい、下痢、症状が重いときは記憶障害等今から考えると重症だったかなと思います。
うつ病だと自覚したきっかけ
うつ病なんじゃないかと自覚したきっかけは、たまたまネットでうつ病に関する記事を読んだことでした。
記載してあったうつ病の症状がほぼ当てはまったので、「もしかしてうつ病なのかもしれない」と感じました。
記憶が曖昧なところはありますが、ある日現場に行った際に熱はないのに体調がどこかおかしいと感じて限界だなと感じたと思います。
その日は早退して後日、診療内科を予約して受診しました。
今改めて考えてみるともう少し早く心療内科を受診していれば、1年間会社を休職することはなかったと思います。
もう少し早めに受診していればなと後悔しました。
でも診療内科に通ってなければ、今頃私は死んでいたかもしれません。
仕事中に暴力を受けたその日の帰宅時に、駅で電車を待っていた時無意識に体が線路へ吸い込まれそうになって、慌てて我に返ったことがあります。
『死にたい』と思って飛び込んだわけではなく、無意識にというところがポイントでかなり危険だったかなと思います。
もし線路へ飛び込んでいたのであれば、私は死んでいたかもしれません。
また電車の運転手やその乗客、また私の家族にも迷惑がかかっていた可能性があるので、電車に飛び込む前に心療内科に行けて本当に良かったと思います。
このような経験から熱はないのになんとなくだるい、やる気がでない等原因不明の体調であればもしかすると心療内科を受診したほうがいいかもしれませんね。
人によっては心療内科に行くことに対して後ろめたさを感じて、心療内科や精神科に行き辛いと感じる方もいると思います。
しかし最悪のケースでは自殺をする可能性もあり、漠然とした体調不良で何が原因かわからないままだと不安を感じて、まともに生活できないと思います。
人間死にたいと思うことは誰でもあるとは思います。
でも実際に行動をして命が失ってしまったり、命がなくなって家族を悲しませたりしてしまっては取り返しのつかないことになります。
そうなる前にどうか1度心療内科に行くことを考えてください。
『逃げるな!』
『頑張りどきだ、こんなことみんな乗り越えている。』
私は上記のようなことを家族に言われた経験があります。
身近に相談できない場合であれば心療内科の先生、もしくは精神科の先生が必ず話を受け止めてくれるはずです。
このブログ記事を読んで思い当たる節がある方は、どうか思い直してください。
こんな経験をした私でも今もなんとか生きているので…(元気とは言いづらいですけどね笑)
ここまで読んでいただきありがとうございます。